日本酒のカロリーが気になり、楽しむのをためらっていませんか。
この記事では、日本酒のカロリーに関する情報を分かりやすく解説します。
他のお酒との比較や、太りにくい選び方、飲み方のコツをご紹介します。
正しい知識を身につけ、日本酒を心から楽しみましょう。
【結論】日本酒は本当に太る?他のお酒とカロリー・糖質を徹底比較
「日本酒は太りやすい」というイメージが本当か、客観的なデータで検証します。
文部科学省の「日本食品標準成分表」を基に、主要なお酒のカロリーと糖質を比較しました。
| お酒の種類 | 100mlあたりのカロリー | 100mlあたりの糖質 | 一般的な飲用量あたりの目安 |
|---|---|---|---|
| 日本酒(純米酒) | 102 kcal | 3.6 g | 1合 (180ml) = 約184 kcal |
| 日本酒(本醸造酒) | 106 kcal | 4.5 g | 1合 (180ml) = 約191 kcal |
| ビール(淡色) | 39 kcal | 2.9 g | 中ジョッキ (350ml) = 約137 kcal |
| ワイン(白) | 75 kcal | 2.0 g | グラス1杯 (125ml) = 約94 kcal |
| ワイン(赤) | 68 kcal | 1.5 g | グラス1杯 (125ml) = 約85 kcal |
| 焼酎(甲類 25度) | 139 kcal | 0 g | ロック1杯 (100ml) = 約139 kcal |
| ウイスキー(40度) | 225 kcal | 0 g | シングル (30ml) = 約68 kcal |
| ハイボール | 約56 kcal | 0 g | 1杯 (360ml) = 約202 kcal ※ウイスキー90mlの場合 |
100mlあたりのカロリーは、焼酎やウイスキーなどの蒸留酒より低いことが分かります。
しかし、注目すべきは「糖質」の量です。
蒸留酒の糖質がゼロなのに対し、醸造酒である日本酒は糖質を含んでいます。
結論として「日本酒のカロリーは突出して高くないが、糖質は他のお酒より高め」です。
この「糖質」が、「日本酒は太る」と言われる理由の鍵を握っています。
カロリーだけじゃない!日本酒で太ると言われる3つの本当の理由

日本酒のカロリーが特別高いわけではないのに、なぜ「太る」イメージがあるのでしょうか。
そこにはカロリーの数字だけでは見えない、3つの理由が隠されています。
理由1:糖質による血糖値の急上昇
「日本酒=太る」というイメージの最大の理由は「糖質」です。
糖質を摂取すると血糖値が上昇し、すい臓から「インスリン」が分泌されます。
インスリンは、エネルギーとして使いきれなかったブドウ糖を「中性脂肪」として蓄える働きがあります。
糖質を含む日本酒を飲むと血糖値が急上昇しやすく、インスリンが過剰に分泌されがちになります。
その結果、脂肪が蓄積されやすい状態になってしまうのです。
理由2:アルコールの食欲増進効果と代謝への影響
第二の理由は、アルコールそのものが持つ働きです。
アルコールは脳の満腹中枢を麻痺させ、食欲を増進させます。
また、肝臓はアルコールの分解を最優先するため、おつまみの脂質や糖質の代謝は後回しにされます。
行き場を失ったエネルギー源は、体脂肪として蓄えられやすくなるのです。
「アルコールはエンプティカロリー」とは栄養素がないという意味で、カロリーゼロではありません。
アルコールは1gあたり約7kcalと高カロリーなことも忘れてはいけません。
理由3:塩分や脂質の多い「おつまみ」の存在
第三の理由は、一緒に食べる「おつまみ」です。
日本酒に合うおつまみは、塩分や脂質が多く、高カロリーなものが少なくありません。
アルコールの食欲増進効果と、味の濃いおつまみの組み合わせはカロリーオーバーに繋がります。
「日本酒で太った」と感じる場合、実はおつまみが大きな原因であるケースが多いのです。
もう迷わない!太りにくい日本酒の賢い選び方4つのポイント

ここからは、太りにくい日本酒の選び方を4つのポイントに絞って解説します。
ラベルの情報を読み解くコツを掴めば、日本酒選びがもっと賢くなります。
ポイント1:「日本酒度」と「酸度」で甘辛の目安を知る
ラベルにある「日本酒度」は、糖質の量を推測する分かりやすい指標です。
日本酒度は、糖分が多いとマイナス(−)に、少ないとプラス(+)になります。
- 日本酒度がプラス(+):糖分が少ない → 辛口
- 日本酒度がマイナス(−):糖分が多い → 甘口
太りにくい日本酒を選ぶなら、日本酒度がプラスのもの、できれば「+5.0以上」を目安に探しましょう。
「酸度」も一緒に確認します。
酸度が高いと味が引き締まり、同じ日本酒度でもより辛口に感じられます。
「日本酒度が高く、酸度も高め」なものは、糖質が抑えられている可能性が高いです。
ポイント2:「特定名称酒」の種類で選ぶ
「純米酒」や「本醸造酒」といった種類によっても、カロリーや糖質の傾向があります。
- 純米酒系(純米酒、純米吟醸など)
原料は米、米麹、水のみで、お米の旨味を活かした造りが多く、糖分が残りやすい傾向があります。 - 本醸造酒系(本醸造酒、特別本醸造酒など)
少量の「醸造アルコール」を添加することで、スッキリとした辛口に仕上げやすく、糖質が抑えられる傾向があります。
これは一般的な傾向ですが、「迷ったら本醸造酒系の辛口タイプを試す」のは有効な戦略です。
ポイント3:「原酒」よりもアルコール度数が調整されたものを選ぶ
アルコール自体も1gあたり約7kcalのカロリー源です。
アルコール度数が高ければ、総カロリーも高くなります。
醪を搾った後に加水調整しない「原酒」は、アルコール度数が17〜19度と高めです。
カロリーを気にするなら、加水されて度数が15度前後に調整された一般的な日本酒を選びましょう。
ポイント4:【実践編】スーパーで買えるおすすめ低糖質日本酒5選
スーパーなどで手に入りやすい、辛口で糖質控えめな日本酒を5つ紹介します。
- 菊正宗 上撰 本醸造
辛口日本酒の代名詞的存在で、日本酒度は+5.0。
キリッとした飲み口で、和食との相性は抜群です。 - 久保田 百寿(ひゃくじゅ) 特別本醸造
新潟を代表する銘柄で、日本酒度は+5.0。
スッキリとした辛さの中に米の旨味を感じられ、食中酒として最適です。 - 八海山 普通酒
新潟の有名銘柄で、淡麗辛口のきれいな味わいが特徴。
日本酒度は+4.0で、軽快な飲み口です。 - 月桂冠 糖質ゼロ
独自の技術で「糖質ゼロ」を実現した一本。
日本酒度は+23.0という超辛口で、罪悪感なく飲みたい日の味方です。 - 白鶴 まる
バランスの取れた食中酒で、日本酒度は+1.0。
どんな料理にも合わせやすく、コストパフォーマンスが高いのが魅力です。
罪悪感を減らす!今日からできる太りにくい飲み方5つのコツ
お酒の選び方に加え、「飲み方」の工夫も大切です。
今日から実践できる簡単な5つのコツをご紹介します。
コツ1:チェイサーとして「和らぎ水」を必ず飲む
最も重要で効果的なのが「和らぎ水(やわらぎみず)」です。
これは日本酒の合間に飲む水のことです。
日本酒を一杯飲んだら、同量以上の水を飲む習慣をつけましょう。
- 飲み過ぎ防止:胃が満たされ、飲むペースがゆっくりになります。
- 血中アルコール濃度の上昇を緩やかにする:体への負担を軽減します。
- 脱水症状の予防:アルコールの利尿作用による脱水を防ぎます。
- 二日酔い対策:アルコール分解に必要な水分を補給します。
コツ2:空腹の一杯目を避けて血糖値コントロール
空腹時に糖質を含む日本酒を飲むと、血糖値が急上昇し、脂肪を溜め込みやすくなります。
飲む前に、食物繊維やタンパク質が豊富なものを少しお腹に入れましょう。
野菜スティック、枝豆、冷奴などがおすすめです。
食事の最初にこれらを摂ることで、血糖値の上昇を緩やかにできます。
コツ3:ゆっくり味わい「燗酒」も楽しむ
カロリーを気にするなら「燗酒」もおすすめです。
お酒を温めると香りが立ち、少量でも満足感を得やすくなります。
体が温まることで血行が促進され、代謝アップも期待できます。
温かい燗酒は自然と飲むペースがゆっくりになり、結果的に飲む量を抑えられます。
コツ4:厚生労働省が示す「適量」を知る
自分にとっての「適量」を知ることは非常に大切です。
厚生労働省は「節度ある適度な飲酒」として、1日の純アルコール摂取量を20g程度と推奨しています。
これは日本酒に換算すると、およそ「1合(180ml)」が目安です。
この数値を知っておくことで、自分の飲酒量を客観的に振り返る基準になります。
コツ5:就寝2〜3時間前には飲み終える
寝る直前に飲む「寝酒」は太りやすい習慣です。
睡眠中はエネルギー消費量が低下するため、摂取したカロリーが脂肪として蓄積されやすくなります。
また、アルコールは睡眠の質を低下させ、代謝を促す成長ホルモンの分泌を妨げます。
晩酌は、就寝する2〜3時間前には切り上げるようにしましょう。
おつまみが鍵!日本酒と楽しむ低カロリー・低糖質レシピ&選び方
日本酒で太る原因の多くは「おつまみ」にあります。
おつまみを賢く選べば、日本酒をよりヘルシーに楽しめます。
おつまみ選びの基本ルール3か条
太りにくいおつまみを選ぶための3つのルールです。
- 高タンパク質
タンパク質は筋肉の材料となり、基礎代謝の維持に役立ちます。
腹持ちが良く、食べ過ぎを防ぎます。
豆腐、枝豆、鶏むね肉などがおすすめです。 - 低脂質・低糖質
揚げ物や〆の炭水化物はカロリーオーバーの原因です。
調理法は「蒸す」「茹でる」「焼く」を選びましょう。 - 食物繊維やビタミン・ミネラルが豊富
食物繊維は血糖値の上昇を穏やかにします。
ビタミンやミネラルはアルコールの分解を助けます。
野菜、きのこ、海藻類を積極的に摂りましょう。
コンビニで揃う!賢いおつまみリスト
コンビニにはヘルシーで美味しいおつまみが豊富です。
- 焼き鳥(塩):高タンパクで低脂質。タレより塩を選びましょう。
- 枝豆:食物繊維、タンパク質が豊富で、アルコールの分解を助けます。
- 冷奴:良質な植物性タンパク質が手軽に摂れます。
- もずく酢・めかぶ:低カロリーで食物繊維がたっぷりです。
- サラダチキン:高タンパク・低カロリーの代表格です。
- あたりめ・エイヒレ:よく噛むことで満腹感が得られ、食べ過ぎを防ぎます。
- チーズ:糖質が少なくタンパク質が摂れますが、脂質は高めなので少量に。
5分で完成!簡単ヘルシーおつまみレシピ
自宅で簡単に作れるヘルシーおつまみを2つ紹介します。
レシピ1:アボカドと豆腐の塩昆布和え
- 材料:絹豆腐(ミニ1パック)、アボカド(1/2個)、塩昆布(大さじ1)、ごま油(小さじ1)
- 作り方:
- 豆腐は軽く水切りし、アボカドは1.5cm角に切ります。
- 全ての材料をボウルに入れ、優しく和えれば完成です。
レシピ2:鶏むね肉の香味だれ
- 材料:サラダチキン(1個)、長ネギ(10cm)、生姜(チューブ1cm)、醤油(大さじ1)、酢(大さじ1)、ごま油(小さじ1)
- 作り方:
- 長ネギをみじん切りにします。
- ボウルで長ネギと他の調味料を混ぜ、香味だれを作ります。
- スライスしたサラダチキンに香味だれをかければ完成です。
実はメリットも?日本酒が持つ嬉しい美容・健康効果
日本酒は気をつけて飲むべきお酒というだけではありません。
適量を守れば、美容や健康に嬉しい効果も期待できます。
もちろん、これは「適量」が前提です。
- 豊富なアミノ酸による美肌効果
日本酒には豊富なアミノ酸が含まれ、肌の保湿やハリを保つコラーゲンの材料になります。 - コウジ酸による美白効果
米麹に含まれる「コウジ酸」には、シミの原因となるメラニンの生成を抑制する働きがあります。 - 血行促進による冷え性改善・肩こり緩和
日本酒には体を温める効果が期待でき、血行が良くなることで冷え性や肩こりの緩和に繋がります。 - アデノシンによるリラックス効果
日本酒に含まれる「アデノシン」には、筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせる効果があります。
日本酒のカロリーに関するよくある質問
日本酒のカロリーに関する細かい疑問点にQ&A形式でお答えします。
まとめ|正しい知識で日本酒と賢く付き合おう
今回は日本酒のカロリーについて解説しました。
この記事の重要なポイントを振り返ります。
- 日本酒のカロリーは突出して高くないが、糖質は高め。
- 太る理由は「糖質」「アルコールの食欲増進効果」「高カロリーなおつまみ」の複合要因。
- 選ぶなら「辛口」「本醸造酒系」「高すぎない度数」がポイント。
- 飲む際は「和らぎ水」を飲み、空腹時を避け、適量を守ることが重要。
- おつまみは「高タンパク・低脂質」を意識する。
- 適量を守れば、美肌効果などのメリットも期待できる。
もう、日本酒を飲むたびに罪悪感を感じる必要はありません。
この記事で得た知識を活かし、これからも美味しい日本酒との素敵な時間をお過ごしください。

