友人との飲み会で「とりあえず生で!」と言うものの、メニューに並ぶ「ペールエール」や「IPA」といった文字を見て、「これって、いつも飲んでるビールと何が違うんだろう?」と感じたことはありませんか?
最近、クラフトビールのお店でフルーティーな香りのビールを飲んで、その美味しさに衝撃を受けた方もいるかもしれません。
でも、いざ「ラガーとエールの違いって何?」と聞かれると、「うーん、ラガーはキレがあって、エールはコクがある…かな?」といった曖昧な答えしかできず、もどかしい思いをすることも少なくないですよね。
この記事では、そんなビールの種類の違いに関するモヤモヤを根本から解消します。
この酵母の秘密を理解すれば、なぜラガーがスッキリしていて、エールがフルーティーなのか、その理由が面白いほどクリアに見えてきます。
結論から解説|ラガーとエールの違いが一目でわかる比較一覧

早速ですが、まずは結論からお伝えします。
世の中にあるほとんどのビールは、「ラガー」と「エール」という2つの大きなカテゴリーに分類されます。
この2つは、いわばビールの二大派閥のようなものです。
その違いを7つのポイントでまとめたのが、以下の比較表です。
| 項目 | ラガー (Lager) | エール (Ale) |
|---|---|---|
| 酵母の種類 | 下面発酵酵母 (ラガー酵母) | 上面発酵酵母 (エール酵母) |
| 発酵方法 | 低温でゆっくり発酵し、酵母がタンクの底に沈む | 常温に近い温度で活発に発酵し、酵母が麦汁の表面に浮かぶ |
| 発酵温度 | 低い (5〜10℃) | 高い (15〜25℃) |
| 発酵・熟成期間 | 長い (数週間〜数ヶ月) | 短い (数日〜数週間) |
| 主な香り | ホップや麦芽由来のクリーンでシャープな香り | 酵母が生み出す、果実や花のような華やかで複雑な香り (エステル香) |
| 主な味わい | スッキリとした喉越し、爽快なキレ、ドライな後味 | 芳醇で豊かなコク、フルーティーで奥深い味わい |
| 代表的なスタイル | ピルスナー、ヘレス、シュバルツ | ペールエール、IPA、スタウト |
発酵の温度や期間、そして最終的な味や香りに至るまで、ラガーとエールは実に対照的ですよね。
まるで、静かで忍耐強い職人と、情熱的で表現豊かな芸術家のように、その個性がはっきりと分かれています。
そして、この全ての項目の違いを生み出している根本的な原因こそが、一番上の項目にある「酵母の種類」なのです。
ラガーに使われる「下面発酵酵母」と、エールに使われる「上面発酵酵母」。
この2種類の働き者の微生物が、それぞれの得意な環境で異なる働きをすることで、ビールの個性は決定づけられます。
言ってみれば、同じ脚本(麦芽やホップ)を使っても、演じる役者(酵母)が違えば、全く異なる舞台が出来上がるようなものです。
ビールの味を決める根本要因|酵母と発酵方法の科学

「ラガーはキレ、エールはコク」という表面的な違いは、先ほどの表でご理解いただけたかと思います。
しかし、物事の仕組みを論理的に理解したい多くの方々にとって、本当に知りたいのは「なぜそうなるのか?」という理由の部分ではないでしょうか。
ここでは、味の違いが生まれるメカニズム、つまり酵母がどのように働いてビールの個性を形作っているのかを、少し深掘りして解説します。
エールの個性を作る「上面発酵酵母」の働き
まず、フルーティーで華やかな香りが特徴のエールから見ていきましょう。
エール造りに使われるのは、「サッカロマイセス・セレビシエ」という学名を持つ「上面発酵酵母」です。
実はこの酵母、パン作りや日本酒造りにも使われる、人類とは非常に長い付き合いのある微生物です。
この酵母は、15〜25℃という比較的高めの温度で非常に活発に活動する性質を持っています。
人間にとっても過ごしやすい、まさに常温に近い温度ですよね。
この快適な温度帯で発酵させると、酵母は麦汁(ビールの素となる液体)に含まれる糖をアルコールと炭酸ガスに変える過程で、たくさんの副産物を生み出します。
これがエールの個性を決定づける重要なポイントです。
その代表格が「エステル」と呼ばれる香気成分です。
このエステルこそが、エールビールの特徴である「リンゴやバナナ、洋梨のようなフルーティーな香り」の正体なのです。
ラガーのキレを生む「下面発酵酵母」の働き
一方、日本の大手ビールメーカーの製品に代表される、スッキリとした味わいのラガーはどうでしょうか。
ラガー造りで活躍するのは、「サッカロマイセス・パストリアヌス」という学名の「下面発酵酵母」です。
この酵母は、エール酵母とは対照的に、5〜10℃という低い温度でゆっくりと活動するのを好みます。
冷蔵庫の中のような、少し肌寒いくらいの環境ですね。
この低温環境は、酵母にとっては少し過酷な条件とも言えます。
この低温環境では、酵母の活動が穏やかになるため、香り成分である「エステル」の生成が大幅に抑制されます。
余計な香りを出さず、黙々と糖をアルコールに変える仕事に集中するイメージです。
その結果、酵母由来のフルーティーな香りが少なくなり、麦芽本来の風味やホップの香りがストレートに感じられる、雑味の少ないクリーンな味わいが生まれるのです。
歴史的背景|ラガーは比較的新しい発明だった
実は、ビールの歴史においてラガーは比較的新しい「発明品」だったという事実は、多くの方にとって意外かもしれません。
ビールの起源は古く、紀元前4000年頃のメソポタミア文明まで遡りますが、冷蔵技術がなかった時代、ビール造りは当然ながら常温で行われていました。
つまり、歴史上のビールはすべて、高温で発酵させる「エール」だったのです。
ラガーが歴史に登場するのは、15世紀頃のドイツ・バイエルン地方でのこと。
当時のバイエルンでは、ビールの品質を保つため、夏季のビール醸造が法律で禁止されていました。
気温が高い夏場は、ビールを腐敗させる雑菌が繁殖しやすかったためです。
そのため、醸造家たちは春先に仕込んだビールを、アルプス山麓の涼しい洞窟や地下室で夏の間貯蔵していました。
この低温環境で貯蔵(ドイツ語で「Lagern(ラーゲルン)」)するうちに、低温でも活動できる特殊な酵母が麦汁の中で生き残り、ゆっくりと発酵を進めていきました。
これが、ラガービールの偶然の誕生です。
代表的なビアスタイルで理解するラガーとエールの世界
酵母の働きと歴史的背景によって、ラガーとエールの根本的な違いが見えてきたのではないでしょうか。
ここからは、その理論的な知識を、私たちが実際に目にする具体的なビール、つまり「ビアスタイル」に当てはめて理解を深めていきましょう。
ビアスタイルとは、ビールの特徴(色、香り、味、アルコール度数など)によって分類された、いわばビールの「型」のようなものです。
【ラガー系】キレと爽快感が特徴の代表スタイル
まずは、下面発酵酵母によって造られるラガー系の代表的なスタイルを3つご紹介します。
多くの方が普段から慣れ親しんでいる味わいを基点に、その多様性を感じてみてください。
ラガーと一括りに言っても、実は様々な個性があることが分かります。
その違いは、主に使われる麦芽の種類とホップの量によって生まれます。
ピルスナー|世界で最も飲まれている黄金色の王道
「とりあえず生で!」。
この一言で出てくるビールのほとんどが、この「ピルスナー」というスタイルです。
1842年にチェコのピルゼン市で誕生した、黄金色に輝くラガービールの元祖であり、現在、世界で最も広く飲まれているビアスタイルと言われています。
それまでのビールが濃い褐色だった時代に、淡色の麦芽と軟水を使って造られたこの透明な黄金色のビールは、人々に衝撃を与えました。
日本の大手メーカーが造るビールの主力商品も、その多くがこのピルスナー、もしくはそれに近いスタイルです。
特徴は、淡い黄金色の見た目、きめ細やかな白い泡、そしてホップ由来の爽やかな苦味と香りです。
- 発祥: チェコ
- 味・香りの特徴: 爽やかなホップの苦味と香り、スッキリとした喉越し、ドライな後味
- 色の濃淡: 淡い黄金色
- アルコール度数: 4.5〜5.5%程度
- 代表的な銘柄: アサヒスーパードライ、キリン一番搾り、サッポロ生ビール黒ラベル、ピルスナー・ウルケル
ヘレス|ドイツ南部の優しい麦芽の甘み
ピルスナーがホップの苦味を特徴とするならば、こちらの「ヘレス」は麦芽の風味を主役にしたラガーです。
ドイツ語で「淡い色」を意味するヘレスは、ドイツ南部のミュンヘンが発祥の地。
当時、北ドイツから押し寄せてきたピルスナーの人気に対抗して造られたと言われています。
見た目はピルスナーと同じような黄金色ですが、味わいは大きく異なります。
ホップの使用量が控えめなため苦味は穏やかで、代わりに麦芽由来のパンのような香ばしさや、ほんのりとした甘みが感じられます。
- 発祥: ドイツ
- 味・香りの特徴: 穏やかな苦味、麦芽の優しい甘みとコク、パンのような香り
- 色の濃淡: 淡い黄金色
- アルコール度数: 4.5〜5.5%程度
- 代表的な銘柄: 富士桜高原麦酒 ミュンヘンラガー、ヴァイエンステファン オリジナルヘレス
シュバルツ|見た目は黒いが味わいはドライな黒ビール
「黒ビール」と聞くと、多くの方は「濃厚で重たい味わい」を想像するのではないでしょうか。
その固定観念を心地よく裏切ってくれるのが、この「シュバルツ」です。
ドイツ語で「黒」を意味する名前の通り、見た目は美しい黒色をしていますが、これもれっきとしたラガービールの一種です。
文豪ゲーテが愛飲したビールとしても知られています。
この黒い色は、高温で焙煎(ロースト)した麦芽を使うことに由来します。
そのため、コーヒーやビターチョコレートのような香ばしいアロマが感じられますが、口に含むと驚くほどスッキリ。
下面発酵酵母ならではのドライな後味と爽やかなキレがあり、見た目とのギャップが非常に面白いスタイルです。
- 発祥: ドイツ
- 味・香りの特徴: ロースト麦芽由来のコーヒーやチョコのような香り、見た目に反したドライでスッキリとした後味
- 色の濃淡: 黒色〜濃い茶色
- アルコール度数: 4.5〜5.5%程度
- 代表的な銘柄: ベアレン醸造所 シュバルツ、キリン一番搾り<黒生>
【エール系】芳醇な香りとコクが魅力の代表スタイル
続いて、上面発酵酵母が織りなす、華やかで個性豊かなエール系の世界へご案内します。
クラフトビールに興味を持つきっかけになった、あのフルーティーな香りの正体が、ここにあるかもしれません。
エールは、ラガーに比べてビアスタイルの多様性が非常に広いのが特徴です。
ここでは、その入り口となる代表的な3つのスタイルを見ていきましょう。
ラガーとの味の違いを楽しみながら、その奥深い魅力を探っていきましょう。
ペールエール|クラフトビールの入門編として最適
「エールを試してみたいけど、どれから飲べばいいかわからない」。
そんな方にまずおすすめしたいのが、この「ペールエール」です。
その特徴は、上面発酵酵母が生み出すフルーティーな香りと、麦芽のしっかりとしたコク、そしてホップの心地よい苦味が見事に調和している点にあります。
特に、アメリカで発展した「アメリカン・ペールエール」は、カスケードなどの柑橘系の香りが特徴的なホップをふんだんに使い、その華やかなアロマで世界中のビールファンを魅了しました。
香りとコク、苦味のバランスが非常に良いため、多くのクラフトビール醸造所が最初に手掛ける定番商品としてラインナップしており、まさに「エールの基本」とも言えるスタイルです。
- 発祥: イギリス
- 味・香りの特徴: 華やかなホップの香りと麦芽のコクのバランスが良い、フルーティーな後味
- 色の濃淡: 明るい銅色〜琥珀色
- アルコール度数: 4.5〜6.0%程度
- 代表的な銘柄: よなよなエール、シエラネバダ・ペールエール
IPA|ペルソナが衝撃を受けた華烈なホップの香り
「IPA」とは、インディア・ペールエールの略称です。
その名の通り、ペールエールをベースにしながらも、その個性をより鮮烈にしたスタイルと言えます。
誕生のきっかけは、18世紀末、イギリスが植民地だったインドへペールエールを船で輸送する際に、ビールの腐敗を防ぐため、防腐効果のあるホップを大量に投入したことでした。
その結果、驚くほど華やかな香りと強烈な苦味を持つビールが偶然生まれたのです。
クラフトビールのお店で体験した「柑橘系やトロピカルフルーツのような、今まで知らなかったビールの香り」の正体は、このIPAである可能性が非常に高いです。
- 発祥: イギリス
- 味・香りの特徴: 柑橘やトロピカルフルーツを思わせる爆発的なホップのアロマ、ガツンとくる強い苦味
- 色の濃淡: 黄金色〜銅色
- アルコール度数: 5.5〜7.5%程度(より高いものも多数)
- 代表的な銘柄: インドの青鬼、ブリュードッグ PUNK IPA
スタウト|コーヒーやチョコを思わせる濃厚な黒ビール
エールを代表する黒ビールが、この「スタウト」です。
先ほどご紹介したラガー系の黒ビール「シュバルツ」と比較すると、その違いは歴然としています。
スタウトもシュバルツ同様、強く焙煎した麦芽や大麦を使用することで、コーヒーやビターチョコレートのような香ばしい風味が生まれます。
しかし、スタウトは上面発酵酵母で醸造されるため、酵母由来のエステル香が加わり、より複雑で芳醇な味わいとなります。
- 発祥: アイルランド
- 味・香りの特徴: コーヒーやチョコレートのような濃厚なロースト香、クリーミーな口当たりと豊かなコク
- 色の濃淡: 真っ黒
- アルコール度数: 4.0〜6.0%程度
- 代表的な銘柄: ギネス・ドラフトスタウト、箕面ビール スタウト
もう迷わない!自分の好みに合うビールを見つける3ステップ
ラガーとエールの理論、そして代表的なビアスタイルを学んだことで、頭の中の地図はかなり明確になってきたのではないでしょうか。
しかし、知識は使ってこそ意味があります。
ここからは、得た知識を実践に活かし、「結局、自分はどれを頼めばいいのか?」という最後の悩みを解決するための、具体的な思考フローを3つのステップでご紹介します。
ステップ1|基準となる味を知る「ピルスナー vs ペールエール」
最初に行うべきは、自分の味覚の「基準点」を作ることです。
コンパスの針を合わせるように、まずは自分の好みの北がどちらを向いているのかを知る必要があります。
そのために最も効果的なのが、ラガーの代表格「ピルスナー」と、エールの代表格「ペールエール」を飲み比べてみることです。
この2つは、スーパーやコンビニエンスストアでも手軽に入手できる銘柄が多く、比較するのに最適です。
例えば、「サッポロ生ビール黒ラベル(ピルスナー)」と「よなよなエール(ペールエール)」を用意して、グラスに注いでみてください。
ピルスナーの持つ「ゴクゴクいける爽快な喉越し」と、ペールエールの持つ「鼻に抜ける華やかな香り」と「豊かなコク」。
この根本的な違いを体感することで、「自分はどちらの方向性がより好きなのか?」という大きな軸が見えてきます。
ステップ2|「香り」「苦味」「コク」どの要素を重視するか決める
ステップ1で自分の好みの大きな方向性が掴めたら、次はその好みをさらに深掘りしていきます。
ビールを構成する主な要素である「香り」「苦味」「コク」のうち、自分がどの要素を特に楽しみたいかを考えてみましょう。
- もし「華やかな香り」をもっと楽しみたいなら…
ペールエールよりもさらにホップのアロマを強調した「IPA」がおすすめです。柑橘系やトロピカルフルーツのような香りの世界に驚くはずです。また、バナナのような香りが好きなら「ヴァイツェン」というスタイルも素晴らしい選択肢です。 - もし「スッキリ感」を重視しつつ、少し変化が欲しいなら…
ピルスナーの爽快感は好きだけど、もう少し麦の味わいが欲しい、という場合は「ヘレス」を試してみてください。穏やかな苦味と優しい麦の甘みが心地よい発見をもたらしてくれます。 - もし「濃厚なコク」や「香ばしさ」を求めるなら…
黒ビールに挑戦してみましょう。スッキリした後味が好みならラガー系の「シュバルツ」、クリーミーで芳醇な味わいが好みならエール系の「スタウト」が待っています。どちらも、見た目からは想像できない異なる魅力を持っています。
このように、自分が重視する味覚の要素を軸に選ぶことで、ビアスタイルの世界を効率的に、そして楽しく探求していくことができます。
ステップ3|食事とのペアリングで選んでみる
ビール選びの楽しさをさらに広げてくれるのが、「食事との組み合わせ(ペアリング)」という視点です。
難しく考える必要はありません。
最初は「味の方向性を合わせる」か「対照的な味でリフレッシュする」という2つの考え方を試してみるのがおすすめです。
例えば、以下のような組み合わせはいかがでしょうか。
- 揚げ物や餃子、スパイシーな料理には…
料理の油分や辛さを、爽快な炭酸とホップの苦味で洗い流してくれる「ピルスナー」や「IPA」が最適です。口の中がリフレッシュされ、次の一口がまた美味しくなります。これは「対照的な味でリフレッシュする」ペアリングの典型例です。 - ステーキなどの肉料理や、濃厚なチーズには…
料理の力強い味わいに負けない、濃厚なコクとロースト香を持つ「スタウト」がよく合います。互いの風味が高め合う、贅沢な組み合わせです。これは「味の方向性を合わせる」ペアリングと言えるでしょう。 - ソーセージやパンなど、麦芽を使った料理には…
同じ麦を原料とする「ヘレス」がぴったりです。麦芽の優しい甘みが同調し、料理の味わいをより豊かに感じさせてくれます。特にドイツ料理との相性は抜群です。 - 寿司や刺身などの繊細な和食には…
料理の風味を邪魔しない、クリーンな味わいの「ピルスナー」がおすすめです。魚介の繊細な旨味を引き立ててくれます。
このように、その日の食事メニューから逆算してビールを選ぶというアプローチも、ビール選びの新たな楽しみ方です。
知識を体験に!初心者におすすめの定番ビール銘柄ガイド
ここまでの知識と選び方を踏まえ、いよいよ実践です。
「理屈はわかったけど、具体的にどの商品を買えばいいの?」という声にお応えして、全国のスーパーや酒屋、ECサイトで比較的手に入りやすい定番の銘柄を、ラガーとエールそれぞれ3つずつ厳選してご紹介します。
まずはここから!手に入りやすい代表的ラガービール3選
スッキリとしたキレと喉越しが魅力のラガー。
まずは、スタイルの違いが分かりやすいこの3本から試してみてはいかがでしょうか。
- ピルスナー・ウルケル (ピルスナー)
全てのピルスナーの元祖。日本のピルスナーに比べて麦芽のコクが深く、ホップの苦味がしっかりと感じられます。「いつものビール」との違いを最も体感できる一本。豊かな麦の風味と、後から追いかけてくる高貴な苦味のバランスは、まさに王者の風格です。まずはこれを飲まずしてラガーは語れません。 - サッポロヱビスビール (ドルトムンダー/ヘレス系)
麦芽100%で長期熟成させた、日本のプレミアムビールの代表格。豊かなコクとふくよかな香りが特徴で、ピルスナーよりも麦の旨味をじっくりと味わいたい時におすすめです。少し高めの温度で、香りを楽しみながらゆっくり飲むと、その真価が発揮されます。少し贅沢な気分に浸れます。 - キリン一番搾り<黒生> (シュバルツ)
手軽に楽しめるシュバルツスタイルの黒ビール。焙煎した麦芽の香ばしい香りと、一番搾り製法ならではの澄んだ後味が特徴です。黒ビールは重いというイメージを覆す、飲みやすさが魅力です。見た目と味わいのギャップに、きっと驚かされることでしょう。
香りの違いを楽しむ!代表的エールビール3選
酵母が生み出す華やかな香りと豊かなコクが魅力のエール。
クラフトビールの多様性を感じられる、個性豊かな3本をご紹介します。
- よなよなエール (ペールエール)
日本のクラフトビール人気の火付け役ともいえる、ペールエールの代表銘柄。柑橘類を思わせる華やかなホップの香りと、ほんのりとした甘みを感じる豊かなコクのバランスが絶妙です。グラスに注いだ瞬間に広がるアロマは、これまでのビールの概念を変えるかもしれません。エール入門に最適な一本。 - インドの青鬼 (IPA)
「驚愕の苦味と深いコク」というキャッチコピーの通り、強烈なホップの苦味と鮮烈なアロマが特徴のIPAです。そのインパクトは絶大で、グレープフルーツや松のような香りが弾け、後から強烈な苦味が押し寄せます。一度飲んだら忘れられない味わい。苦いビールが好きな方はぜひ挑戦してみてください。 - ギネス・ドラフトスタウト (スタウト)
世界で最も有名なスタウト。缶の中にある窒素ガスを封入したカプセルのおかげで、お店で飲むようなクリーミーな泡が楽しめます。コーヒーのような香ばしさと、滑らかな口当たりが特徴で、ロースト由来のほのかな酸味と甘みが複雑に絡み合います。ゆっくりと味わいたい一杯です。
ラガーとエールの違いに関するよくある質問
最後に、多くの方が抱きがちな、ラガーとエールに関する素朴な疑問についてQ&A形式でお答えします。
ここで最後の「?」を解消し、知識を完璧なものにしましょう。
友人との会話のネタとしても役立つはずです。
まとめ|酵母の違いを理解してビールの世界をもっと楽しもう
今回は、多くの人が疑問に思う「ラガーとエールの違い」について、その核心から掘り下げてきました。
最後に、この記事の最も重要なポイントを振り返りましょう。
ラガーとエールの違いを生み出す根本的な要因は、ただ一つ「酵母の種類」にあります。
低温でゆっくり働きクリーンな味を生む「下面発酵酵母(ラガー酵母)」と、高温で活発に働き華やかな香りを生む「上面発酵酵母(エール酵母)」。
この2種類の微生物の性質の違いが、発酵方法、香り、そして味わいの全てを決定づけていたのです。
ぜひ、次にお店でビールを注文する時や、友人と乾杯する時には、今日得た知識を少しだけ思い出してみてください。

