美容や健康を考えながらお酒を楽しみたい、と考える方は多いでしょう。
「梅酒美容」という言葉がありますが、糖質が気になるという声も聞かれます。
この記事では、梅酒の美容効果と、糖質を気にせず楽しむための選び方・飲み方を解説します。
毎日のリラックスタイムを、罪悪感のないセルフケア時間に変えるヒントをお伝えします。
【結論】梅酒の美容効果は本当！ただし選び方と飲み方が重要
梅酒に期待される美容効果は事実です。
原料である「梅」には、疲労回復を助けるクエン酸や、エイジングケアに役立つポリフェノールなどが含まれています。
これらの成分が、体の内側からキレイをサポートします。
しかし、梅酒は糖質が多い傾向にあるのも事実で、市販品には、飲みやすくするために多くの糖分が加えられているものもあります。
大切なのは、「どんな梅酒を、どうやって飲むか」という知識です。
この記事では、梅酒の美容効果を最大限に引き出し、デメリットを抑える具体的な方法を解説します。
正しい知識を身につければ、梅酒は美容とリラックスを両立させる味方になります。
梅酒に期待できる4つの美容効果と科学的根拠
梅酒が美容に良いと言われるのには、科学的な理由があります。
梅に含まれる成分がもたらす4つの美容効果を解説します。
効果1：疲労回復と代謝アップで活き活きと｜クエン酸の力
梅の酸味成分である「クエン酸」に注目しましょう。
クエン酸は、体内でエネルギーを生み出す「クエン酸回路」を活性化させます。
クエン酸回路が活発になると、疲労物質「乳酸」の分解が促進され、その結果、疲れが溜まりにくくなる効果が期待できます。
疲れた夜の一杯が、翌日の元気に繋がるかもしれません。
また、エネルギー代謝が上がることで、体の巡りをサポートします。
効果2：肌の老化にアプローチ｜ポリフェノールの抗酸化作用
肌老化の原因の一つに、細胞を傷つける「活性酸素」があります。
梅には「リグナン類」などのポリフェノールが豊富に含まれており、これらのポリフェノールが持つ強力な抗酸化作用が、活性酸素の働きを抑えます。
体内の活性酸素を除去し、細胞のダメージを防ぐことで、肌の老化を緩やかにする効果が期待できます。
梅酒を飲むことは、日々の紫外線やストレスから肌を守るインナーケアに繋がる可能性があります。
効果3：腸内環境を整え内側から美肌へ｜有機酸の働き
腸内環境の状態は、肌のコンディションに密接に関わっています。
便秘などで腸の働きが滞ると、肌荒れの原因になることがあります。
梅に含まれる「ピクリン酸」などの有機酸は、腸のぜん動運動を活発にする働きがあると言われています。
腸内環境が整い、老廃物が排出されれば、肌の透明感アップも期待できます。
内側からスッキリさせ、美肌の土台を整えるのも梅酒の持つ効果です。
効果4：心身をときほぐすリラックス効果
梅酒の甘く爽やかな香りにはリラックス効果があります。
香りの主成分「ベンズアルデヒド」は、心を落ち着かせる効果が期待される成分です。
グラスから漂う香りを楽しむだけで、気持ちが和らぐのを感じられるでしょう。
また、適度なアルコールは血行を促進し、心身の緊張をほぐすので、就寝前に少量楽しむことは、心地よい眠りをサポートする可能性があります。
ただし、飲み過ぎは睡眠の質を下げるため、適量を守ることが大切です。
梅酒は太る？糖質とカロリーの真実と賢い付き合い方
梅酒の美容効果と同時に、気になる「糖質とカロリー」の問題にも向き合いましょう。
「美容に良くても太りたくない」というのは当然です。
他のお酒と数値を比較し、罪悪感なく梅酒を楽しむためのルールを提案します。
他のお酒と徹底比較｜梅酒の糖質・カロリーはどのくらい？
まず、梅酒の糖質とカロリーを他のお酒と100mlあたりで比較します。
| お酒の種類 | カロリー (kcal) | 糖質 (g) |
|---|---|---|
| 梅酒 | 156 kcal | 20.7 g |
| ビール (淡色) | 39 kcal | 3.1 g |
| ワイン (赤) | 68 kcal | 1.5 g |
| ワイン (白) | 71 kcal | 2.0 g |
| 日本酒 (純米酒) | 102 kcal | 3.6 g |
| ウイスキー | 234 kcal | 0 g |
表の通り、梅酒は他のお酒に比べて糖質が高い傾向にあります。
特に、糖質が低いワインやウイスキーと比べると差は明らかです。
カロリーもビールやワインより高めです。
この事実を認識した上で、飲み方を工夫することが美容と両立させる鍵となります。
太らないための梅酒の飲み方4つのルール
これからお伝えする4つのルールを守れば、糖質やカロリーの影響を抑えることができます。
今日から実践できることばかりなので、ぜひ試してみてください。
ルール1：適量を守る｜1日グラス1杯まで
最も大切なのが「適量」を守ることです。
厚生労働省が推奨する1日の純アルコール摂取目安は約20gで、一般的な梅酒（アルコール度数10〜15%）では、約100ml〜130mlが目安となります。
これはロックグラスに軽く1杯程度の量です。
飲み過ぎは糖質の過剰摂取に繋がり、体重増加や肌荒れの原因になります。
「美味しいものを少しだけ」という意識が、賢い楽しみ方です。
ルール2：飲むタイミングは食中がベスト
梅酒を飲むタイミングも重要です。
おすすめは、食事と一緒に楽しむ「食中酒」です。
空腹時にお酒を飲むと、アルコールと糖質が素早く吸収され、血糖値が急上昇しやすくなります。
血糖値の急上昇は、脂肪を溜め込みやすくするホルモン「インスリン」の分泌を促します。
食事と一緒に摂ることで、糖の吸収が緩やかになり、血糖値の急上昇を防げます。
ぜひ食事のお供として取り入れてみてください。
ルール3：割り方を賢く選ぶ｜無糖の炭酸水やお湯で割る
何で割るかを意識しましょう。
ジュースや甘い炭酸飲料で割ると、糖質の摂りすぎになります。
美容を意識するなら割り材は「無糖」が鉄則で、おすすめは無糖の炭酸水、水、お湯です。
炭酸水で割れば爽やかに、お湯で割れば体が温まりリラックス効果も高まります。
緑茶やほうじ茶など、無糖のお茶で割るのも風味を変えて楽しめます。
割り方の工夫で、カロリーと糖質を抑えましょう。
ルール4：おつまみは低糖質・高タンパク質を意識する
おつまみ選びも重要なポイントです。
スナック菓子や揚げ物は糖質や脂質が多いため避けましょう。
選ぶなら、食物繊維やタンパク質が豊富なものがおすすめで、具体的なおすすめおつまみはこちらです。
- 素焼きのナッツ類
- プロセスチーズやカマンベールチーズ
- 枝豆
- 冷奴
- あたりめ、エイヒレ
- 野菜スティック
- もずく酢
これらは噛みごたえがあり、満足感を得やすいのも特徴です。
賢くおつまみを選び、罪悪感のない晩酌を楽しみましょう。
美容目的で選ぶ｜失敗しない梅酒選び3つのチェックポイント
次に「梅酒選び」のポイントです。
美容と健康を意識するなら、商品の裏ラベルで3つのポイントをチェックしましょう。
ポイント1：「本格梅酒」の表示を確認する
まず「本格梅酒」の表示があるかを確認してください。
「本格梅酒」とは、原材料が「梅、糖類、酒類」のみで、酸味料や香料などの添加物を使用していない梅酒のことです。
体に余計な負担をかけず、梅本来の成分を摂るために、素材の良さが活かされたものを選びましょう。
品目欄や原材料名で、添加物がなくシンプルな構成かを確認してください。
ポイント2：糖類の種類と甘さをチェックする
次に、甘みに使われている「糖類」の種類を見ましょう。
一般的な氷砂糖のほか、黒糖やきび砂糖、はちみつが使われているものもあります。
黒糖やきび砂糖は、白砂糖よりミネラルを多く含んでいます。
ミネラルは美肌や健康維持に役立つため、こうした糖類を使ったものは良い選択肢です。
また、「糖質オフ」商品には人工甘味料が使われることがあります。
糖質を抑えられますが、自然な素材にこだわりたい方は、糖類控えめの本格梅酒を選ぶのがおすすめです。
ポイント3：ベースのお酒で風味と効果を選ぶ
梅を漬け込むベースのお酒によって、味わいや香りは大きく変わります。
代表的なベース酒と特徴は以下の通りです。
- ホワイトリカー：クセがなく、梅本来の風味をストレートに引き出します。すっきりした味わいが好きな方におすすめです。
- ブランデー：芳醇で華やかな香りが特徴。深くリッチな味わいで、リラックス効果を重視したい方にぴったりです。
- 日本酒：米由来のまろやかな旨味が加わり、優しい口当たりになります。美肌に良いとされるアミノ酸も含まれます。
- 本格焼酎：ベース焼酎の個性が活きた、独特の風味とコクが生まれます。個性的な味わいを楽しみたい方におすすめです。
気分に合わせてベースのお酒を選び、お気に入りを見つけてみてください。
【2025年版】美容におすすめの梅酒4選
選び方のポイントを踏まえ、管理栄養士が「美容」の観点で厳選した市販の梅酒を4つご紹介します。
次の梅酒選びの参考にしてください。
【定番の本格梅酒】チョーヤ The CHOYA SINGLE YEAR
「The CHOYA SINGLE YEAR」は、本格梅酒の王道です。
原材料は紀州産南高梅、糖類、酒精のみとシンプルです。
酸味料・香料・着色料は一切使用していません。
一年熟成による華やかな香りと、梅の酸味、程よい甘さのバランスが絶妙です。
手に入りやすいので、「信頼できる本格梅酒から試したい」という方におすすめです。
【糖質オフ】ラカント梅酒 梅野古道
糖質とカロリーが気になる方にぴったりの一本です。
自然派甘味料「ラカントS」を使用し、カロリーゼロ・糖類ゼロを実現しています。
植物由来の甘味料なので、人工甘味料に抵抗がある方でも手に取りやすいでしょう。
味わいはすっきり甘さ控えめで、食事にも合わせやすいドライな飲み口です。
ダイエット中や糖質制限中の方の強い味方です。
【黒糖のコクとミネラル】本坊酒造 上等梅酒 黒糖
味わいの豊かさと健康面を重視するなら、この黒糖梅酒がおすすめです。
沖縄産黒糖蜜をブレンドしており、香ばしさと深いコクが楽しめます。
黒糖はカリウムなどのミネラルが豊富なため、美味しさに加えてミネラル補給もできます。
品質の高さは、モンドセレクションの受賞歴からも証明されています。
ロックはもちろん、牛乳で割るのもおすすめです。
【華やかな香りのご褒美】サントリー 山崎蒸溜所貯蔵 焙煎樽熟成梅酒
特別なリラックスタイムを演出する、少し贅沢な一本です。
山崎蒸溜所のウイスキー古樽で熟成させているのが最大の特徴です。
焙煎された樽由来のバニラのような華やかな香りと、香ばしい風味が溶け込んでいます。
甘さは控えめで、ソーダで割ると香りが一層引き立ちます。
飲むだけで気分が上がる、大人のためのご褒美梅酒です。
もっと楽しむ！梅酒の美容効果を高めるアレンジレシピ
お気に入りの梅酒にひと手間加え、美容効果を高めるアレンジはいかがでしょうか。
誰でも簡単に作れる、美味しいアレンジレシピを3つご紹介します。
体を芯から温める｜生姜とはちみつのホット梅酒
冷えを感じる方におすすめのホットアレンジです。
耐熱グラスで梅酒をお湯で割り、すりおろし生姜とはちみつを少量加えて混ぜるだけです。
生姜の「ショウガオール」には血行促進効果があり、体を芯から温めます。
巡りの良い体づくりをサポートする、一年中おすすめの飲み方です。
ビタミンCをプラス｜フローズンベリーの梅酒ソーダ
見た目も華やかな簡単カクテルです。
グラスに冷凍ミックスベリーを入れ、梅酒と無糖炭酸水を注げば完成です。
冷凍ベリーが氷代わりになり、溶け出すと味わいも変化します。
ベリー類には抗酸化作用のあるポリフェノールやビタミンCが豊富です。
梅酒の美容効果をさらに高める、美味しくて賢いアレンジです。
リラックス効果を最大に｜カモミールティー割り
心から安らぎたい夜には、ハーブティーを使ったアレンジがおすすめです。
少し濃いめに淹れた温かいカモミールティーで、梅酒を割るだけのシンプルなレシピです。
カモミールには心身をリラックスさせる効果があると言われています。
梅酒のリラックス効果とカモミールの鎮静作用で、相乗効果が期待できます。
ノンカフェインなので、就寝前でも安心して楽しめます。
梅酒と美容に関するよくある質問
最後に、梅酒と美容に関する細かな質問にQ&A形式でお答えします。
まとめ｜賢い梅酒選びでリラックスタイムを上質なセルフケアに
今回は「梅酒と美容」をテーマに、効果から賢い飲み方、選び方までを解説しました。
梅酒にはクエン酸やポリフェノールなど、美容に嬉しい成分が含まれています。
しかし、糖質も多いため「選び方」と「飲み方」が重要です。
添加物のない「本格梅酒」を選び、「1日グラス1杯まで」「食中に」「無糖のもので割る」といったルールを実践しましょう。
そうすれば、罪悪感なくその美味しさと効果を楽しめます。
この記事が、あなたに最適な一本を見つける手助けとなれば幸いです。
日々の晩酌を、心と体をいたわる賢いセルフケアの時間に変えていってください。
