クラフトビールに興味はあるけれど、種類が多くて選べないと悩んでいませんか?
この記事では、クラフトビールの基本から自分に合う一本を見つける方法まで解説します。
この記事を読めば、ビール選びがもっと楽しくなるはずです。
もう迷わない!クラフトビールの選び方 3つのステップ

クラフトビールの魅力は多様性ですが、それが選びにくさの原因にもなっています。
簡単な3ステップで、誰でも好みのクラフトビールを見つけられます。
専門用語は不要なので、自分の「好き」という感覚を頼りに探しましょう。
ステップ1|まずは「味の好み」から自分のタイプを知る
まずは普段の味の好みから、自分のタイプを知りましょう。
これがビール選びの近道です。
- 普段飲むコーヒーは?
→ ブラック派なら「爽やか系」、カフェラテ派なら「コク・甘み系」が合うかもしれません。 - 好きなフルーツは?
→ 柑橘系なら「フルーティーで爽快なタイプ」、ベリー系なら「華やかで甘酸っぱいタイプ」が好みかもしれません。 - お菓子を食べるなら?
→ ビスケットか、濃厚なブラウニーか。これもビールのボディ(飲みごたえ)の好みを知るヒントです。
普段の食生活から、自分の味覚を「スッキリ爽やか」「フルーティー」「どっしり濃厚」などのキーワードに置き換えてみましょう。
この自己分析がビール選びのコンパスになります。
ステップ2|代表的な「ビアスタイル」を理解する
次に、自分の好みの方向性に合う「ビアスタイル」を知りましょう。
ビアスタイルとは、ビールの特徴で分類したカテゴリーのことです。
例えば「フルーティー」なら「ペールエール」、「濃厚」なら「スタウト」が候補になります。
全てを覚える必要はなく、自分の好みに名前が付いていると理解すれば十分です。
ステップ3|「最初の一本」におすすめの定番銘柄から試す
最後に、具体的な一本を選びましょう。
まずは各ビアスタイルの「お手本」とされる定番銘柄から試すのがおすすめです。
- そのスタイルの特徴が分かりやすい: 「ペールエールはこういう味」という基準ができます。
- 品質が安定している: 初めての失敗を避けられます。
- 手に入りやすい: 気になった時にすぐに試せます。
例えば「ペールエール」なら「よなよなエール」、「IPA」なら「インドの青鬼」が入門に最適です。
定番から始めて自分の基準点を作り、そこから新しい銘柄に挑戦するのが王道です。
【味で探す】クラフトビールの代表的な種類(ビアスタイル)8選

ここでは、代表的な「ビアスタイル」を具体的に見ていきましょう。
初心者向けに、特徴の分かりやすい8つのスタイルを厳選しました。
ステップ1で見つけた自分の好みと照らし合わせ、「これは合いそう」という視点で読んでみてください。
爽やか・フルーティー|初心者におすすめの飲みやすいタイプ
ビールの苦味が苦手な方でも楽しめる、軽やかで飲みやすいスタイルを紹介します。
華やかな香りとスッキリした口当たりが特徴で、クラフトビールの入り口に最適です。
ペールエール|華やかな香りと程よい苦味の王道
クラフトビールの王道と言えるスタイルです。
柑橘系のホップの香りと麦芽の甘みが調和しています。
香りを楽しむ体験は、大手ビールとは一線を画します。
食事にも合わせやすい万能さも魅力です。
迷ったらまず試したいスタイルです。
代表銘柄は「よなよなエール」や「シエラネバダ ペールエール」です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | ホップの香りと麦芽の甘みのバランスが良い |
| 香り | 柑橘、フローラル、フルーティー |
| 色 | 明るい金色〜銅色 |
| 苦味(IBU目安) | 30〜50(中程度) |
| 度数(ABV目安) | 4.5〜6.2% |
ヴァイツェン|バナナのような香りの白ビール
ドイツ発祥の小麦を使った白ビールです。
酵母由来のバナナやクローブのような香りが特徴です。
苦味はほぼなく、柔らかでクリーミーな口当たりです。
濁りのある淡い黄色で、優しい味わいは女性にも人気です。
苦味が苦手な方におすすめです。
代表銘柄は「銀河高原ビール 小麦のビール」です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | 苦味が少なく、柔らかでフルーティー |
| 香り | バナナ、クローブ |
| 色 | 淡い黄色〜金色、濁りがある |
| 苦味(IBU目安) | 8〜15(非常に弱い) |
| 度数(ABV目安) | 4.3〜5.6% |
バランス重視|ホップの香りと麦の旨味を楽しむタイプ
爽やかさだけでは物足りない、ビールらしい飲みごたえも欲しい方へ。
ホップの香りと麦芽のコクが調和した、バランスの取れたスタイルがおすすめです。
IPA(インディア・ペールエール)|柑橘系の香りと強い苦味が特徴
IPAは「インディア・ペールエール」の略で、クラフトビールの中心的存在です。
ペールエールよりホップを大量に使うのが特徴です。
鮮烈な柑橘香と強い苦味は、一度ハマるとやみつきになります。
イギリスからインドへビールを運ぶ際、防腐剤としてホップを多用したのが起源です。
代表銘柄は「インドの青鬼」です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | 強い苦味と鮮烈なホップの香り |
| 香り | 柑橘、トロピカルフルーツ、松 |
| 色 | 金色〜銅色 |
| 苦味(IBU目安) | 40〜70(強い) |
| 度数(ABV目安) | 5.5〜7.5% |
ピルスナー|日本の大手ビールに近い黄金色の定番
世界で最も普及しているビアスタイルで、日本の大手ビールもこのタイプです。
黄金色でスッキリした喉ごしが特徴です。
クラフトのピルスナーは、高品質な麦芽の風味や繊細なホップの香りが際立ちます。
「喉ごし」だけでなく「味わい」を楽しめるのが魅力です。
大手ビールとの違いが分かりやすく、入門にも最適です。
代表銘柄は「富士桜高原麦酒 ピルス」です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | スッキリとした喉ごしと麦芽の風味 |
| 香り | フローラル、スパイシー(ホップ由来) |
| 色 | 淡い黄金色 |
| 苦味(IBU目安) | 22〜40(中程度) |
| 度数(ABV目安) | 4.4〜5.2% |
しっかり・コク深|個性的な味わいをじっくり楽しむタイプ
涼しい季節や一日の終わりに、ゆっくり味わいたい。
そんなシーンには、豊かなコクと複雑なフレーバーが魅力のスタイルが合います。
スタウト|コーヒーやチョコのような黒ビール
黒い見た目が印象的なビールです。
深く焙煎した麦芽由来の、コーヒーやビターチョコレートのような香ばしさが特徴です。
見た目の印象よりドライでスッキリした後味のものも多くあります。
クリーミーな泡立ちも魅力です。
世界的に有名な「ギネス」もこのスタイルです。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | ロースト麦芽の香ばしさとドライな後味 |
| 香り | コーヒー、ビターチョコレート |
| 色 | 黒〜濃い茶色 |
| 苦味(IBU目安) | 30〜45(中程度) |
| 度数(ABV目安) | 4.0〜5.0% |
ベルジャンホワイト|スパイス由来の爽やかな香り
ベルギー発祥の小麦を使った白ビールです。
副原料のコリアンダーシードやオレンジピールが、爽やかでスパイシーな香りを生みます。
苦味は控えめで柔らかな酸味があり、非常に飲みやすいのが特徴です。
代表銘柄は「ヒューガルデン・ホワイト」です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | 爽やかでスパイシー、柔らかな酸味 |
| 香り | コリアンダー、オレンジピール |
| 色 | 白く濁った淡い黄色 |
| 苦味(IBU目安) | 8〜20(弱い) |
| 度数(ABV目安) | 4.5〜5.5% |
ちょっと個性的|新しい味覚に出会えるタイプ
定番を試して「もっと違う世界が見たい」と感じたら、個性的なスタイルに挑戦しましょう。
これまでのビールの概念が覆されるような、新しい出会いが待っています。
バーレーワイン|ワインのように高アルコールで芳醇
「麦のワイン」と呼ばれる、高アルコールで長期熟成も可能なスタイルです。
大量の麦芽を使い、味わいは非常に濃厚で複雑です。
ドライフルーツやカラメルのような芳醇な香りと、どっしりした飲みごたえが特徴です。
ワイングラスでゆっくり楽しむのがおすすめです。
食後酒として特別な日に最適な一杯です。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | 濃厚で複雑、甘みとコクが強い |
| 香り | ドライフルーツ、カラメル、シェリー酒 |
| 色 | 琥珀色〜濃い茶色 |
| 苦味(IBU目安) | 35〜70(中〜強) |
| 度数(ABV目安) | 8.0〜12.0% |
サワーエール|乳酸菌由来の酸味が特徴
乳酸菌などを用いて意図的に酸味を生み出した「酸っぱいビール」です。
レモンのような爽快な酸味が特徴です。
フルーツとの相性が良く、ベリーなどを加えて造られることもあります。
苦味が苦手な方や、新しい刺激が欲しい方におすすめです。
| 項目 | 特徴 |
|---|---|
| 味わい | クリーンで爽やかな酸味 |
| 香り | レモン、ヨーグルト、フルーツ |
| 色 | スタイルや副原料により様々 |
| 苦味(IBU目安) | 0〜25(ほぼない〜弱い) |
| 度数(ABV目安) | 3.0〜7.0% |
そもそもクラフトビールとは?大手ビールとの3つの違いを解説
ここで「クラフトビールと普通のビールの違いは何か」という疑問に答えます。
日本の大手メーカーのビールと比較すると分かりやすいです。
両者には、味だけでなく規模や哲学に大きな違いがあります。
違い1|醸造所の規模と独立性
クラフトビールの定義は「小規模」と「独立」です。
大手メーカーが巨大工場で大量生産するのに対し、クラフトブルワリーは小規模な設備で醸造家が造ります。
そのため、実験的で多様なビール造りが可能です。
「クラフト(Craft)」は「工芸品」を意味し、造り手のこだわりが反映されます。
違い2|製法と原材料の多様性
二つ目は、原材料の自由度の高さです。
大手ビールが主に「麦芽・ホップ・水・酵母」で造られるのに対し、クラフトビールはフルーツやスパイスなども自由に使えます。
この原材料の多様性が、個性的な味わいの源泉です。
違い3|味わいと楽しみ方の哲学
三つ目は、味わいに対する「哲学」の違いです。
大手ビールが「喉ごし」や「キレ」を重視するのに対し、クラフトビールはビール単体で楽しむことを想定しています。
ワインのように色や香りを楽しみ、舌でゆっくり味わうのが特徴です。
「喉で味わう」文化に対し、「舌と鼻で味わう」文化を提案しています。
シーンによって飲み分けることで、ビールライフはより豊かになります。
知っておくと深まる クラフトビールの基礎知識
ここでは、知っておくとより楽しめるクラフトビールの基礎知識を3つ紹介します。
「エール」と「ラガー」の根本的な違い
ビールは製造方法により「エール」と「ラガー」に大別されます。
違いは「酵母の種類」と「発酵温度」です。
- エール
「上面発酵酵母」を使い、比較的高温(15〜25℃)で発酵。フルーティーで華やかな香りが特徴。多くのクラフトビールがこのタイプ。 - ラガー
「下面発酵酵母」を使い、低温(5〜10℃)で長期間発酵。スッキリとクリアな味わいが特徴。日本の大手ビールはこのタイプ。
クラフトビールにエールが多いのは、多様な香りを表現しやすいためです。
味を決める4つの基本原材料|麦芽・ホップ・酵母・水
どんなビールも、味わいの基本は4つの原材料から成り立っています。
- 麦芽(モルト): ビールの「ボディと甘み」を担当。焙煎度合いで色や風味が変わります。
- ホップ: ビールの「香りと苦味」を担当。爽やかな香りや苦味を与え、雑菌の繁殖も抑えます。
- 酵母(イースト): 「香りやアルコール」を生み出す主役。麦芽の糖を分解し、ビールの個性を決定づけます。
- 水: ビールの約9割を占める「味わいの土台」。水の硬度(ミネラル含有量)が味に影響します。
クラフトビールの歴史|知れば味わいが変わる背景
日本のクラフトビールの歴史は、1994年の酒税法改正から始まります。
それまで大手しか参入できなかったビール製造の規制が緩和され、全国に小規模な醸造所が誕生しました。
これが「地ビール」ブームの始まりです。
当初は品質が安定しないものもありましたが、2000年代以降に品質が向上しました。
多様で高品質なビールが「クラフトビール」として現在のブームを築いています。
クラフトビールの楽しみ方を広げる3つのヒント
お気に入りの一本を見つけたら、次は楽しみ方を工夫してみましょう。
少しの工夫で、ビールのポテンシャルを最大限に引き出せます。
料理とのペアリング|食事を格上げする組み合わせ
ビールと料理を合わせることで、互いの魅力を高め合えます。
簡単な原則を覚えれば、すぐに実践可能です。
- 色を合わせる: 最も簡単な方法。黄金色のピルスナーに白身魚、黒いスタウトにビーフシチューのように、ビールの色と料理の色を合わせると失敗しにくいです。
- 風味を合わせる・補い合う: 柑橘香のIPAは唐揚げにレモンを絞る感覚で。スタウトの香ばしさはバニラアイスにかけるとアフォガートのようになります。
様々な組み合わせを試すのも醍醐味です。
グラスの選び方|形で変わる香り立ちと味わい
グラスに注ぐと香りが開き、口当たりもまろやかになります。
グラスの形状で香りや味わいの感じ方が大きく変わります。
- チューリップ型: 香りをグラス内に閉じ込め、鼻へ届けてくれます。ペールエールやIPAなど、香りを楽しむビールに最適です。
- ピルスナーグラス: 細長い形状で、炭酸の美しさや泡持ちの良さを楽しめます。ピルスナーなどに向いています。
- パイントグラス: どんなビールにも合わせやすい万能型です。
家庭のワイングラスで試すのもおすすめです。
最適な温度管理|ビールの個性を引き出す秘訣
「ビールは冷やすほど美味しい」という考えは一度見直しましょう。
香り豊かなエールは、少し高めの温度の方が個性を発揮します。
舌は温度が低すぎると味や香りを感じにくくなるためです。
目安はラガーで5〜8℃、ペールエールやIPAで8〜13℃です。
冷蔵庫から出して少し置くと、香りが開いてきます。
温度変化による味わいの移ろいも楽しみの一つです。
初めてのクラフトビールはどこで買う?おすすめの購入場所ガイド
ここでは、初めての一本を手に入れるための具体的な購入場所を紹介します。
ご自身のライフスタイルに合わせて選んでみてください。
オンラインストア|豊富な品揃えと飲み比べセット
自宅でじっくり選びたい方にはオンラインストアが最適です。
ブルワリー直営サイトやECサイトでは、世界中のビールが手に入ります。
圧倒的な品揃えと、初心者向けの「飲み比べセット」がメリットです。
飲み比べセットは、自分の好みのスタイルを効率的に見つけるのに役立ちます。
購入者のレビューも参考にできます。
スーパー・酒屋|気軽に買える身近な選択肢
手軽に試したいなら、品揃えの豊富なスーパーや酒屋が便利です。
高級スーパーやリカー専門店は特に品揃えに力を入れています。
仕事帰りに気軽に立ち寄れるのがメリットです。
定番商品が中心なので、初心者でも選びやすいでしょう。
ブルワリー・ブルーパブ|造りたてを味わう最高の体験
醸造所に併設されたパブ「ブルーパブ」を訪れるのもおすすめです。
最大の魅力は、造りたてのビールを味わえる「鮮度」です。
これは最高の贅沢と言えるでしょう。
複数のビールを少量ずつ試せる「テイスティングセット」も便利です。
スタッフに直接おすすめを聞けるのもメリットです。
クラフトビールに関するよくある質問
最後に、クラフトビールに関するよくある疑問にQ&A形式で答えます。
まとめ|最初の一本を選んで新しいビールの扉を開こう
クラフトビールの選び方から楽しみ方まで解説しました。
クラフトビールの世界は、決して難しいものではありません。
「自分の好きな味はどれだろう?」という好奇心があれば誰でも楽しめます。
この記事を参考に、まずは定番の一本を試してみてください。
その一本が、あなたのビールライフを豊かにする新しい扉を開くはずです。

